ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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『ひとがた流し』 北村薫

ひとがた流し (新潮文庫)

北村 薫 / 新潮社

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十代の頃からの友人、千波、牧子、美々。
それぞれ人生があり、離れていた時期もあったが、いつもお互いが心の中にいるようなかけがえのない関係を保っている。
ある日、女子アナとしてはベテランの千波に願っていた仕事が舞い込み共に喜ぶ三人だったが、その時千波の身体にはある異変があらわれていた。


辛い事も楽しい事もいっしょに経験し、長い間会えなくても次にあった時には以前と同じ関係にすぐに戻れる。
勿論、自分の弱さも見せられるけれども、それでも受けいれてもらえる。
弱さと言っても、家族や愛する人に見せるものとは違うのだけれども、お互いをほどよい距離で見守る事のできるそんな友人。
そういう人が、周りに何人いるかで人の価値って決まるものなんでしょうね。

千波が牧子や美々について、「長い間会わない事もあったけれど、そんな時でもこの世のどこかにあなた達がいてくれるという事が自分の支えになっていた」といったような事を言うシーンが一番印象に残ってるし、「真理だなぁ」と思ったりしました。
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by hiro-iti | 2009-08-15 12:28 |