ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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『フリーター、家を買う。』 有川浩

フリーター、家を買う。

有川 浩 / 幻冬舎

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二流大学卒、せっかく入社できた会社も三ヶ月で退社し、現在は実家で居候暮らしの誠治。
金がなくなれば仕方なくバイトをし、嫌になったらすぐに辞めるの繰り返し、衣食住は実家暮らしで不自由がないという生活に慣れきってしまって再就職活動もついついなおざりに。
そんなある日、誠治の母、寿美子が重度の鬱病に罹る。
母の様子がおかしい事に気づいたのは、実家を出て、名古屋の病院に嫁いでいた姉・亜矢子だった。
いっしょに住んでいながら寿美子の様子に気がつかなかった不甲斐なさや、自分自身も寿美子のストレスのひとつだった事に気づき自己嫌悪に陥る誠治。
自殺未遂を図るほどに追い込まれていた母の姿を見て、一番の元凶である今の家から引っ越すために一発奮起する誠治だったが、母の治療と再就職の壁は思いのほか高かった・・・。


最近、本の話題になると有川浩の本の事ばっかり書いてるような感じ(とはいっても記事自体あんまりアップしてませんけど・・・・てへ)、なんですが、別に他に本を読んでいなかったわけではありません。
最近読んだ他の本については特に書きたい事もなかったし、それほどの感動もなかったからなんです。(あえて何の本を読んでいるのかは教えませんけど)
有川氏の本は本当に私にとってハズレというものがなくって、実際この本も読み終わったすぐ後に、もう一度読み返してしまったくらいに好きです。

今回のお話は、基本はダラけきっていた今時の若者らしい主人公・誠治の成長物語で、有川氏らしい恋愛話はちょっと控えめ。
始めの誠治のダメダメ具合から、後半の成長して家族や世間から認められてくるあたりにグッときます。
特に母親の寿美子が重度の鬱病に罹ってしまい、そうなる前に気がつけなかった自分を責める誠治に対してある人物が、「(母親や他の事も)諦めてないので(手遅れなんかじゃなく)間に合っている」と言う場面では、思わずもらい泣き。

そして有川氏の話の中に必ずといって登場する、非の打ち所のない正論を吐く人物。
今回は誠治の姉・亜矢子がその役割なのだが、これまた小気味良い。

もうすでに、現在出版されている全ての有川浩の本は読んでしまった。
新刊が出るのが待ち遠しくてたまらない。
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by hiro-iti | 2009-09-27 23:44 |