ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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エンド・ゲーム 常野物語

著者:恩田陸

不思議な能力を持つ常野一族。
常野一族である拝島一家は正体不明の存在「あれ」と戦い続けていた。
異形な姿を持つ「あれ」は人々の中に紛れ込み、拝島一家に容赦なく襲い掛かる。
「あれ」に対抗する拝島一家の能力は「裏返す」こと。
「あれ」と常野一族はオセロ・ゲームのような「裏返し」たり「裏返され」たりといった戦いを遥か昔から続けているのだ。

拝島映子は、夫を「あれ」との戦いで失ったことを未だに信じられずにいた。
一度に何人も「裏返す」事ができるほど強力な力を持つ夫が、簡単に戦いに敗れたとは思えないのだ。
夫が「あれ」に「裏返され」て行方不明になり、一人娘の時子と二人で戦いを続けて来た映子だが、ある日映子までも敵の手に落ちたかのように昏睡した状態で発見される。
一人残された時子。
助けを求めるため他の常野一族に連絡をとるのだが、現れたのは人の記憶に干渉する事の出来る能力を持つ「洗濯屋」火浦だった。
どこか裏のありそうな火浦は時子に告げる。
母親を元に戻す方法と行方不明だった父親が自分の元に居ることを。


「裏返し」たの「裏返され」たの「あれ」とか「洗濯屋」とか、このあらすじではじめて「常野物語」を知った方は何のことやらわからないでしょう。
正直、書いている自分もサッパリです、・・・・すみません。

「常野物語」をはじめとしたSFやファンタジーで、「恩田陸」という作家は作品の中に出てくる不思議な能力や現象に対してきっちりと説明する、という事をしないようです。
あくまでも「曖昧」なままにしておく。
「エンド・ゲーム」に関しても「裏返す」という能力はこういうものだ!!と断言はせず、「こういうことなんじゃないの」程度の説明しかない。
詳しく説明しない事によって想像が膨らみ、話の中の世界を楽しむ事ができるということもありますが(常野物語では光の帝国をはじめとした短編や蒲公英草紙などがそうでした)、そうでない場合も。
「エンド・ゲーム」は自分にとっては「そうでない場合」の方でした。
もうちょっと、ちゃんとした説明をしてくれなきゃわかんないよって感じ。
面白くないわけではないのですけれど・・・・。
大好きな「常野物語」シリーズだったので期待が大きすぎたのかも。

エンド・ゲーム
恩田 陸 / 集英社
ISBN : 4087747913
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by hiro-iti | 2006-01-05 00:02 |