ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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いつもの道、ちがう角

著者:松尾由美

町並みが気に入って引っ越してきた町。
夫が急遽、長期の海外出張を命じられたため、「私」は一人でこの町に住む羽目になってしまった。
新しい町に2ヶ月半程暮らしていても、それほど知った顔もなく、町並みもどこか「私」にとってはよそよそしい感じがする。
ある日、買い物途中に知り合いを見かけた。
知り合いといっても髪を切ってもらった美容師なのだが。
美容師は自分の店に帰るでもなく、細い路地に入っていく。「私」がまだ行った事のない道だ。
「あの曲がり角の向こうには何があるのか?」
と少し気になった「私」はその曲がり角を曲がってみる。(いつもの道、ちがう角)

他、「琥珀のなかの虫」、「麻疹」など短編7編収録



どの話も、現実からちょっとだけハズれた感覚が漂う短編ばかり。
ある環境団体の話を書いた「窪地公園で」という短編が少しゾクっとさせられました。

ただ、短編集なのでしょうがないのかと思いますが、どの話も最後でキッチリとオチをつける事はせずに、「実はこういうことなの、かもしれないよ」という終わり方がもどかしい。
というより、何だかオチさえもよくわからない短編が何篇かありました。(表題になっている作品とか)

いつもの道、ちがう角
松尾 由美 / 光文社
ISBN : 4334739881
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by hiro-iti | 2006-01-22 09:31 |