ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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ゲスト

著者:保科昌彦

ゲームソフトのシナリオライターである相川尚史の身の回りで暴力事件が頻発していた。
幼児への虐待、保父による園児への暴力、中学校でのナイフによる傷害事件、そして相川と同じアパートに住む夫婦は夫によるDVが日増しに激しくなっていく。
それらの暴力事件に関連性を感じた相川は独自に事件を調べ始める。
加害者達は皆、事件を起こした時の記憶が曖昧で、しかも奇妙な「卵」の夢を見ているらしい。
夢の中で「卵」は徐々にひび割れて最後に中から何かが現れた時、暴力的な衝動を抑えきれなくなるのだ。
相川はその「卵」の夢を自らも見ている事に気づき慄然とする。
自分の「卵」が割れてしまう前に事件の真相をつかみたい相川。
鍵は「ゲスト」というオンラインのアドベンチャーゲームにあるらしいのだが。

ホラー物、特に今回読んだものと同じような「過去に不遇の死を迎えた者のすさまじい怨念が云々」というパターンの物は、その「すさまじい怨念をどういった形で表すか」というのが物語の面白さを計る指針だと思うのです。(勝手な思い込みです)
「リング」ではビデオテープ、「着信アリ」では携帯電話、「呪怨」では一軒家、この前読んだ「親指さがし」ではそのタイトルにもなっているゲームなど。
この「ゲスト」という本はオンラインのアドベンチャーゲームがそれにあたると思うのですが、なんとも中途半端。
物語の要ともなる「怨念」の誕生エピソードも正直言って「・・・・それだけ?」って感じ。
いや確かに酷い目に遭ってはいるんですけど、貞子や加椰子なんかに比べると余りにも・・・・。
しかもその怨念を晴らす手口も「人の理性を取っ払って欲望の赴くままに走らせる」という、間接的なやり方。
貞子を見習って欲しいもんだ。

なんだかんだ言ってますけど、かなりハイペースで読了。
結構面白かった、かも。

ゲスト
保科 昌彦 / 角川書店
ISBN : 4043728034
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by hiro-iti | 2006-01-29 00:35 |