ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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椿山課長の七日間

著者:浅田次郎

46歳という若さで突然死した椿山和昭。
現世と来世の中間にある中陰の世界《冥土》にやって来た椿山は、その場所で生前に行った罪を悔い改めることで極楽往生できるはずだったが、言い渡された罪は「邪淫の罪」だった。
残してきた家族や仕事の事が気になり、また、まったく身に覚えのない罪を償ういわれはないと異義を申し立てた椿山は7日間だけ現世に戻ることを許される。
生前の時とは似ても似つかない美女の姿となって現世に戻ってきた椿山は、別人として家族や関係のあった人達に会いに行く。


クスリと笑って、ホロリとさせる。
先が気になってしようがないのに、終わりが近づいてくるとなんだか悲しくなってくる。
そんな面白い本を久しぶりに読みました。

浅田次郎の作品の中では、かの有名な「鉄道員」を5年ほど前に読んだことがあるだけでした。
そのときの印象は自分としてはかなり薄く、正直今となってはあんまり話の内容も覚えていない。
つまりは自分好みではない作家だったのですが、それはものすごい間違いだった事に気づきました。
もしくは自分の好みが変わったのかも。

「いいんです。それでいいんです。私は愛してほしいとは思わない。自分の血が、それほど尊いものだとも思わない。心から愛する人たちに、幸せになってもらいたいの。」

このセリフを読んだ時はなんだか号泣してしまいましたよ。
う~ん、涙もろくなったのでしょうか。

椿山課長の七日間
浅田 次郎 / 朝日新聞社
ISBN : 4022643528
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by hiro-iti | 2006-02-22 23:10 |