ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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イン・ザ・プール

著者:奥田英朗

伊良部総合病院の神経科医師、伊良部一郎は型破りの医者だ。
おおよそやる気がなく、患者を「いらっしゃーい」と迎え、意味もなく注射を勧める注射フェチ。
名医なのか、それとも、とんでもないヤブ医者なのか?
そんな伊良部の元に「プール依存症」「陰茎硬直症」「被害妄想癖」などの一風変わった患者達が訪れる。


この本は映画にもなったし、同じシリーズの直木賞受賞作「空中ブランコ」はドラマにもなりましたね。
どっちも見てないのですが、見ときゃよかった。

この伊良部という医者は本当に何もせず、患者に対してアドバイス(?)的な事をポロっと言うだけ。
それで結局、心の病を患者自身が解決してしまう。
遊んでいるようにしか見えない伊良部を見て「こんな変な奴より自分の方がずっとマシだ」と患者に思わせてしまう所が面白い。
それにしても意味もなくする注射の中身は何だろう?
ビタミン剤でしょうか?
ちょっと気になる。

「ストレスの原因を探るとか、それを排除する工夫を練るとか、そういうの、ぼくやんないから」
「ストレスなんてのは、人生についてまわるものであって、元来あるものをなくそうなんてのはむだな努力なの。それより別のことに目を向けた方がいいわけ」

と作中で伊良部は言うのです。
う~ん、真理だ。

イン・ザ・プール
奥田 英朗 / 文藝春秋
ISBN : 416771101X
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by hiro-iti | 2006-03-26 20:03 |