ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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家族会議

著者:吉村達也

一家四人でしあわせに暮らしていた沢木孝は、ある日突然、妻の麻紀に先立たれる。
幼い子供たちが哀れだと、義母の芳子が同居を申し出て、家事と育児を引き受けたが、その一年後、孝は若手の女性社員に求婚した。
義母は激怒し、家族会議により婿の再婚計画を白紙に戻そうとする。
だが、それでも「嫁」はやってきた。不幸であることこそ人生との異常な価値観をたずさえて!


突然の妻の死によりバラバラになりかけた家族に「義母」という他人が入り込む。
ギクシャクしながらもなんとか家族として成り立ち始めた頃に、新たに加わった「後妻」という他人。
反発しあいながらも本当の家族となっていく沢木家であった・・・・、みたいな心あたたまる家族のお話だと思ったら大間違い。
内容はサイコサスペンスでした。

自己中心的な義母は婿の行動を逐一監視し、婿に女の影があろうものなら「娘の霊はまだココにいるのよ!」と非現実的な言動で威嚇する。
後妻は後妻で、秘められた過去がある上に「誰かが不幸じゃないと、存在価値のない女なんです」と言い出す始末。
そんな登場人物ではハッピーエンドなど望めるはずもなく、かなり後味の悪い結末でした。
ただ、後妻の過去が徐々に明かされていく様は結構スリリングで面白かった・・・かな?

家族会議
吉村 達也 / 集英社
ISBN : 4087460320
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by hiro-iti | 2006-05-25 00:12 |