ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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となり町戦争

著者:三崎亜紀

ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。
だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。
それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。
そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、町役場から一通の任命書が届いた・・・・・。


公共事業として、となり町と「戦争」をはじめてしまう、という常識離れした設定。
こういう、思いもつかない設定を持ってこられると素直に感心するし、内容への期待も膨らむ。
ただ、こういうのって短編向きなんではないのかなぁ、とも思う。
その、あまりにも現実離れした世界観を、破綻なく最後まで続けていくのは難しいのではないかと。
なので、この本のあらすじを読んだ時は「面白そうだけど・・・う~ん」と微妙な感じでした。
まぁ、それはあくまで、この本を読む前の自分の不安のお話。
実際に読んでみると、なんとまぁ、面白いお話だったことか。
現実にありそうな日常の中に、「となり町との戦争」という異質なものが何の違和感もなく入り込んでいる事にまず驚いたし、銃撃戦などの戦闘シーンが一切出てこないのに、戦争の悲惨さや無意味さが感じられる事に感動したのでした。

となり町戦争
三崎 亜記 / 集英社
ISBN : 408746105X
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by hiro-iti | 2006-12-18 02:12 |