ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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世界の終わり、あるいは始まり

著者:歌野晶午

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。
誘拐された子供はみな、身代金の受け渡しの前に銃で殺害されており、その残虐な手口で世間を騒がせていた。
そんな中、富樫修は小学六年生の息子・雄介の部屋から被害者の父親の名刺を発見してしまう。
息子が誘拐事件に関わりを持っているのではないか?
恐るべき疑惑はやがて確信へと変わり…。



もし、自分の家族が凶悪事件に関わっているとしたら・・・。
無関係である事を信じたい気持ちはあるものの、状況証拠は限りなく黒。
「あの人はそんな事をするような人じゃありません!!」と声を上げても、心の中では「もしかしたら・・・」と疑念は消える事はない。
そして、いつのまにか家族の無実を信じる事よりも、自分の保身を第一に考え「被害者への謝罪」の方法や、「社会からの弾圧」から逃げる方法を考えている自分に気づく。
このように作中で富樫修が辿る自分の息子への気持ちの変化は、かなり共感できてしまう。
家族であっても、無条件に人を信じる事はかなり難しい。
それとも、それだけの信頼関係を築く事の方が難しいのかも。

ミステリとしてのこの本は、あまり好きではない。
それというのも、何回か出てくる読者騙しの箇所が自分が一番嫌いなパターンだったから。
そして、驚愕の結末・・・。
驚愕というよりは、開いた口が塞がらないといった感じで、「ここまで読んで最後がコレか・・・。」が正直な感想。
・・・あくまでも、自分の好みではなかったという事なのですが。


世界の終わり、あるいは始まり
歌野 晶午 / / 角川書店
ISBN : 4043595042
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by hiro-iti | 2007-02-25 11:59 |