ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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桜宵

著者:北森鴻

一度たずねてみてください。わたしがあなたに贈る最後のプレゼントを用意しておきました―。
そう綴られた亡き妻の手紙だけを頼りに、ビアバー“香菜里屋”にやってきた神崎。
マスター・工藤が語った、妻がプレゼントに込めた意味とは…。
客から持ちかけられた謎の数々を解明かす連作短編集の第2弾。



本当に完成度が高い短編集だと思いました。
短編だと起承転結のうち、『結』の部分を曖昧にして「後は読者の想像にゆだねますよ」的
な終わり方をするお話って多いじゃないですか。
全てを語らない方がいい場合ももちろんあるのでしょうし、長編ならともかく、短編で最初から最後までを全て語っていたら、ただの説明文になっちゃうでしょって事もわかるのですが、自分はそういうのはあまり好みじゃない。
やっぱり何か事件が起こったら、その原因なり、結果なりをきちんと説明して欲しいと思うのです。
その点、この人の書く短編は(この本を含めて2冊しか読んではいないのですけど・・・)謎はきっちりと明かし、読者の想像にゆだねた方がいい箇所はあえて濁して書いている。
そのバランスが本当に絶妙で素晴らしい。

・・・・ってココまで書いて思ったのですが、自分ったらなんで、こんな上から物を言っているような書き方をしているんだろう?
「アンタ何様なのよ」って感じですね、すみません。
要するに、すっごく面白かった一冊だったって事です。
オススメです。

桜宵
北森 鴻 / / 講談社
ISBN : 4062753693
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by hiro-iti | 2007-02-27 20:59 |