ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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耳掃除

Excite エキサイト : 社会ニュース

自分は人に耳掃除してもらうのが大好きです。
耳掃除を人にしてもらうのって、その相手にすべてを許しているというか、安心して身をゆだねている感じがたまらなく幸せな事に思えるのです。
なので、お付き合いをしている相手に耳掃除をしてもらった時が、自分にとって真に「わかりあえた」瞬間なのです。(←大抵、嫌がられます)

かなり昔の話になりますが、当時付き合っていた彼にさらなる心の交流を図るべく、耳掃除をお願いをしました。
快くOKしてくれたその彼は、自分の耳に中を耳かきでほじくりまわしてくれます。
正直、気持ちよさより痛さの方が強かったのですが至福のひとときとなりました。
ある意味イッタのと変わらないかも。

受けた幸せは返さなくてはいけません。
耳かきを手にとり、
「自分も耳掃除してあげるよ」
と言ったところ、彼は
「俺の耳垢っていつも湿ってるんだよね。だから耳掃除は綿棒でないとダメなの。」
と言うではありませんか。さらに
「知ってた?生まれつき耳の中が湿っている人と乾いた人がいるんだって。俺はいつも湿ってるの」
だって。
初めてその事を知り、そして彼の事をこう思いました。
何だかスゲェと。
いったい、どこら辺が「スゲェ」と思ったのか今では謎ですが。

その若かった自分が「スゲェ」と感心していた耳垢の型が、たった一箇所の遺伝子の違いである事が判明したようです。
しかも自分が耳垢だと信じていた物は単に皮膚がはがれたものだったようで。

このニュースには驚かされました。
しかも、耳垢の事についてこんなに真剣に研究していた人がいる事を知りさらに「スゲェ」と思いましたよ。
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by hiro-iti | 2006-01-31 22:52 | 日常

ゲスト

著者:保科昌彦

ゲームソフトのシナリオライターである相川尚史の身の回りで暴力事件が頻発していた。
幼児への虐待、保父による園児への暴力、中学校でのナイフによる傷害事件、そして相川と同じアパートに住む夫婦は夫によるDVが日増しに激しくなっていく。
それらの暴力事件に関連性を感じた相川は独自に事件を調べ始める。
加害者達は皆、事件を起こした時の記憶が曖昧で、しかも奇妙な「卵」の夢を見ているらしい。
夢の中で「卵」は徐々にひび割れて最後に中から何かが現れた時、暴力的な衝動を抑えきれなくなるのだ。
相川はその「卵」の夢を自らも見ている事に気づき慄然とする。
自分の「卵」が割れてしまう前に事件の真相をつかみたい相川。
鍵は「ゲスト」というオンラインのアドベンチャーゲームにあるらしいのだが。

ホラー物、特に今回読んだものと同じような「過去に不遇の死を迎えた者のすさまじい怨念が云々」というパターンの物は、その「すさまじい怨念をどういった形で表すか」というのが物語の面白さを計る指針だと思うのです。(勝手な思い込みです)
「リング」ではビデオテープ、「着信アリ」では携帯電話、「呪怨」では一軒家、この前読んだ「親指さがし」ではそのタイトルにもなっているゲームなど。
この「ゲスト」という本はオンラインのアドベンチャーゲームがそれにあたると思うのですが、なんとも中途半端。
物語の要ともなる「怨念」の誕生エピソードも正直言って「・・・・それだけ?」って感じ。
いや確かに酷い目に遭ってはいるんですけど、貞子や加椰子なんかに比べると余りにも・・・・。
しかもその怨念を晴らす手口も「人の理性を取っ払って欲望の赴くままに走らせる」という、間接的なやり方。
貞子を見習って欲しいもんだ。

なんだかんだ言ってますけど、かなりハイペースで読了。
結構面白かった、かも。

ゲスト
保科 昌彦 / 角川書店
ISBN : 4043728034
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by hiro-iti | 2006-01-29 00:35 |

トワイライト

著者:重松清

小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを掘り起こすため、母校に26年ぶりに集まった同級生達。
カプセルに入れたものは当時の自分が未来の自分に残しておきたかった物。
スーパーボール、修学旅行の写真、雑誌の付録、使っていた筆箱など他愛のない物ばかり。
それでも当時はそれらがすべてだったし、将来は明るいものであると信じて疑わなかった。
しかし、40歳間近になった彼らには夢は夢でしかなく、現実は容赦なく襲い掛かってくる事を充分すぎるほどわかっている。
現実と折り合いをつけながら生きていくしかない彼らに、タイムカプセルに入っていた一通の手紙が問いかける。
「皆さんの四十歳はどうですか?」
「あなたたちはいま、幸せですか?」
と。

重松清の本は読み終わった後に心にズッシリときます。
もちろんフィクションですけど、なんともリアル。
30から40代ぐらいの人は必ず共感してしまうのではないのでしょうか。
リストラ、給与カット、左遷、昇進競争、ストレス、家庭不和・・・・この年代に降りかかってくるであろう厳しい現実が余すことなく書かれています。
余りにも夢のない将来を見せつけられた感があり、読了後、3日ぐらいは精神的に引きずりました。llllll(-_-;)llllll
あ~、自分の幸せって何だろう?

トワイライト
重松 清 / 文藝春秋
ISBN : 416766903X
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by hiro-iti | 2006-01-26 02:38 |

いつもの道、ちがう角

著者:松尾由美

町並みが気に入って引っ越してきた町。
夫が急遽、長期の海外出張を命じられたため、「私」は一人でこの町に住む羽目になってしまった。
新しい町に2ヶ月半程暮らしていても、それほど知った顔もなく、町並みもどこか「私」にとってはよそよそしい感じがする。
ある日、買い物途中に知り合いを見かけた。
知り合いといっても髪を切ってもらった美容師なのだが。
美容師は自分の店に帰るでもなく、細い路地に入っていく。「私」がまだ行った事のない道だ。
「あの曲がり角の向こうには何があるのか?」
と少し気になった「私」はその曲がり角を曲がってみる。(いつもの道、ちがう角)

他、「琥珀のなかの虫」、「麻疹」など短編7編収録



どの話も、現実からちょっとだけハズれた感覚が漂う短編ばかり。
ある環境団体の話を書いた「窪地公園で」という短編が少しゾクっとさせられました。

ただ、短編集なのでしょうがないのかと思いますが、どの話も最後でキッチリとオチをつける事はせずに、「実はこういうことなの、かもしれないよ」という終わり方がもどかしい。
というより、何だかオチさえもよくわからない短編が何篇かありました。(表題になっている作品とか)

いつもの道、ちがう角
松尾 由美 / 光文社
ISBN : 4334739881
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by hiro-iti | 2006-01-22 09:31 |

親指さがし

著者:山田悠介

「親指さがし」というゲームを聞きつけた武たち5人の小学生。
オカルトめいたその「親指さがし」を面白半分で始めた武たちだが、ゲームが終わった後、参加した5人の内、一人の姿が消えていた。
それから7年後、「親指さがし」のせいで行方不明になった同級生の事がずっと気にかかっていた武は、ゲームのルーツを調べ始める。
20年前におきた女性のバラバラ殺人事件がゲームに関係がある事を突き止める武だが、ゲームに参加していた他の同級生が惨殺死体で発見されて・・・。


呪いと恐怖のノンストップ・ホラーという事ですがあんまり怖くはなかったですね。
設定があまりにも「リング」と酷似しています。
それほど「リング」は小説も映画も強烈だったという事でしょうけど、似たような物がコレだけあふれてしまうと正直もう、お腹一杯。

同じ作者の「リアル鬼ごっこ」の方が何だか突き抜けた感じがあって面白かったです。

親指さがし
山田 悠介 / 幻冬舎
ISBN : 4344407172
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by hiro-iti | 2006-01-21 10:14 |

憧れの人(2)

続き

自分の隣のロッカーを使っているAさんは、いっしょに着替えながらも気を使ってか、いろいろと話しかけてくれるのです。
主に仕事の話ばかりでしたが(社外秘の事ばかりでしたので詳しくは書けません)、直属の部下でもない自分に対して見せるAさんのこの細やかな気遣いは、本当に素晴らしいと思います。

真剣に話を聞いていた自分ですが、、
でもね、
やっぱりね、
場所がロッカー室じゃないですか。
服を着替える場所じゃないですか。
それ上、常々気になっている人が着替えているわけじゃないですか。

ワタクシも一人の男。
憧れの人の生着替えを見ないわけには行きません!!(←イヤ、見なくてもいいのですが・・・。)
仕事のことに関して自分に熱く語るAさん。
熱い眼差しでAさんを見守る自分。
「コイツ、俺の話をこんなにも真剣に聞いてくれている」
とAさんは思ったことでしょう。
あぁ、スミマセン。
話なんて聞いていませんでした、Aさん。
頭の中では「ついでに全部脱いでしまえ」と妄想しておりましたよ。

制服の上着を脱ぐAさん。
下に着ているのは白いVネックのシャツ。
やっぱりこの年代はグンゼ?
結構、お腹が出ているのがわかる。それもまたいいのだけれど。
あぁ、下はチェックのトランクスをはいているんだぁ。
ブリーフ派じゃなくてトランクス派なのね。

・・・ってズボンもまだ脱いでいないのになぜパンツが見えるのだ?

ああ、ローライズの制服なのねって違う!!

この人、トランクスの中にシャツを入れてる!!

それはおかしいだろう。
そんな奴初めて見た。

何だか、一気に熱が冷めてしまいました。
人間的には尊敬しています、Aさん。
でもシャツはトランクスから出しておこうよ、・・・。
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by hiro-iti | 2006-01-19 00:36 | 日常

ねじの回転

著者:恩田陸

人類は時間遡行装置の発明により、過去の歴史に介入し始めた。
悲劇的な歴史を変えてしまおうというのだ。
だが、歴史を大きく捻じ曲げる行為により人類は絶滅の危機を招き寄せる事となってしまう。
その悲惨な未来を回避するためにもう一度過去を修復し、歴史のやり直しを余儀なくされた人類。
その「やり直し」の歴史の中のひとつに1936年2月26日の日本の出来事。
「二・二六事件」があった。


「あの時、なんであんな事をしてしまったんだろう」
「あの時、こっちではなくてあっちを選んでおけばよかった」
といった事を生きている間に何回ぐらい、人は考えるのでしょう。
自分はそんな事ばっかり考えていて、今も「チーズケーキじゃなくてモンブランを食べればよかった」と昼食のデザートの事を考えているほど後ろ向きな人間です。
「モンブランもおいしそうだったけど、チーズケーキもそれなりによかったよね」と考えた方がよっぽど建設的だと思うのですが。
いや、むしろ「そんな時は両方食っとけ」ってケーキの話ではなく、「あの時、ああしておけばよかった」という妄想を満たしてくれるのがタイムトラベルもののSF小説。
くよくよと過ぎた事を考える自分にとって、このジャンルの小説は大好き。
ここ半年でも、同じように過去に戻って云々という何冊も読みました。

「ねじの回転」という本はそんなタイムトラベルもののSFです。
ただ、読んでいてよくわからない箇所がちらほらと。
なぜ歴史を繰り返さなくてはいけないのかとか、タイムトラベルの理論とか、タイムパラドックス的なつじつまあわせとか。
読んでいてもピンと来なかったんですよね。

「二・二六事件」と「タイムトラベルもの」というと、宮部みゆきの「蒲生邸事件」とどうしても比べてしまうけれども、自分が面白かったのは「蒲生邸事件」の方かな。

ねじの回転―February moment (上)
恩田 陸 / 集英社
ISBN : 4087478890



ねじの回転―February moment (下)
恩田 陸 / 集英社
ISBN : 4087478904
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by hiro-iti | 2006-01-18 23:48 |

女いっぴき猫ふたり

著者:伊藤理佐

著者本人と猫二匹(クロとニャモ)の生活を書いたエッセイ漫画。
双葉社Webマガジンに不定期連載されていたもののコミックス化。


こういうのを読むと「猫もいいよなぁ」と簡単に洗脳されてしまう、ホントは犬派の自分です。
伊藤理佐という人は何気ない日常の中で「アレ、ちょっと変だよね、おかしいよね」という事を見つけ出す天才だと思うのです。
思わず「クスッ」(たまに爆笑)と笑ってしまうエピソード満載です。

猫、飼ってみたいなぁ。

女いっぴき猫ふたり
伊藤 理佐 / 双葉社
ISBN : 4575939943
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by hiro-iti | 2006-01-14 19:24 |

憧れの人(1)

Aさんは他部署の部長さんです。
たまに廊下などで会うと、挨拶だけでなく話しかけてくれるような気さくな人。
人望もあるようで悪い噂はあまり聞きません。

自分とは仕事上であまり関わりのない部署の部長さんなのですが、前に残業で遅くなった時に会ったときは「大変だね」と声をかけてくれました。
しかも、自分が「単なる雑用で遅くなっちゃったんですよ」と答えれば「そういう雑用と思われている仕事が一番大事な事なんだよ」と言ってくれたのです。

あぁ、年賀状に「フォ~」とか書いてたウチの上司に聞かせてやりたいモンだ。
ちなみにその時の「雑用」とはウチの上司の尻拭い的な仕事。
おまけに連日、残業だった自分に「何でそんなに残ってんの?」なんて言いやがったんだよなぁ。
「ホントはお前の仕事なんだよ!!」とは言えなかったけれども。

そんなAさんは見た目も結構イケル。いや、自分にとってですが。
スラリと背が高く、やさしさが滲み出ている紳士風。
眼鏡と白髪交じりの髪型が知的さをアピールしている感じ。

おそらくAさんに「今夜、どうだい」(←古い誘い方だね)なんて言われたら、
「O(≧∇≦)Oキャー!行く、イク~!」
と普段の自分ではありえないキャラでついていく事間違いなし。

ともかく、常々「公私共に(?)Aさんとウチの上司を取り替えて欲しい」と思っている憧れの人なのです、Aさんは。


そんなAさんとこの前、少し長くお話する機会がありました。
ロッカー室で着替えていた時、(ウチの職場は仕事中は制服みたいなものに着替えなくちゃいけないのよ)、Aさんが部屋に入ってきました。
この日も残業した後で結構遅い時間だったので、Aさんは自分を見るなりいつものやさしい口調で「今日も残業なの?大変だね」と言ってくれました。


多分続く・・・。
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by hiro-iti | 2006-01-14 18:59 | 日常

きょうの猫村さん

著者:ほしよりこ

村田家政婦紹介所に所属する猫村さんは、子猫の時に自分を拾ってくれたやさしいぼっちゃんにもう一度会うことを夢見ながら家政婦として働いている。
今は「犬神」家に奉公している猫村さん。
お金持ちの犬神家にはいろいろと大変な事情がある模様。
お人よしで少しおせっかいな猫村さんは周りの人に影響を与え、与えられながら今日もがんばるのだ。


「@NetHome」のサイト内で毎日1コマずつの更新で連載中。
試し読みはコチラをどうぞ。

脱力系マンガとでもいうのでしょうか?
う~ん、なんて言っていいのかわからない。
すべてエンピツ画で、適度に手を抜いたような感じの独特の絵柄が作品の魅力。
絵を見ていると、ものすごく脱力するというかほのぼのします。
まぁ、もしこのマンガが写真のように緻密な絵柄だったら「なめネコ」になっちゃいますが。

ただの猫である猫村さんがなんの違和感もなく言葉をしゃべり、人間社会に溶け込みつつも時折みせる猫本来の姿に、猫好きの人にはたまらないのでしょうね。


雑誌「ダ・ヴィンチ」2月号の特集でこのマンガの存在を知り、すぐさま本を購入しました。
普段はダ・ヴィンチの記事を見て本を買うことってほとんどありません。
あの雑誌読んでいると、紹介されている本をすでに読んだ気になっちゃうのよ。
参考書を買って勉強した気になっちゃうのといっしょですか?

きょうの猫村さん
ほし よりこ / マガジンハウス
ISBN : 4838715951
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by hiro-iti | 2006-01-14 09:40 |