ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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<   2008年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧

『海の底』 有川浩

  • 海の底
  • 有川 浩 / メディアワークス

突如、横須賀を襲撃した巨大甲殻類の群れ。
その場に運悪く居合わせた子供達は、海上自衛官の夏木と冬原とともに横須賀港に停泊中の潜水艦「きりしお」へ逃げ込むが孤立してしまう。
パニックに陥る横須賀市内では機動隊が巨大甲殻類に応戦するものの、未知なる生物に対してなすすべがなく・・・。


よくある怪獣パニックものながらも主役は怪獣ではなく、理不尽な理由で孤立させられた子供達の方の成長物語といった所でしょうか。
とは言っても怪獣達もかなり陰惨な事をしでかしてくれるし(巨大なザリガニモドキがうじゃうじゃと集まって人間を喰らう)、対する機動隊もかなりドラマチックに奮闘してくれる。

今回の話は「自衛隊三部作」のうち海上自衛隊をテーマにしたものらしいのだが、主役級で活躍する自衛官、夏木と冬原は終始子供の保護者役。
ただ、子供達が聞き分けがないと容赦なく怒鳴りつける夏木と、クールにその場をおさめる(ただ、かなりパンチの効いた皮肉交じり)冬原のコンビは絶妙で面白い。

夏木たちとともに潜水艦に閉じ込められた子供達もそれぞれ複雑な事情を抱えていて、特にメインの望と翔の姉弟には泣かされた。(少しベタな感じはしましたが・・・。)
艦内でトラブルメーカー役となる圭介には終始イライラさせられっぱなしで(こういうキャラが一人はいないとお話が面白くならないんですが)、もし自分が作者だったら、こんなガキは、それはもう陰惨な形でザリガニモドキに襲わせてやる所だが、ソコは有川浩、これ以上はないというほどの爽やかなオチを彼にも用意していたのが素晴らしい。

夜、寝る前に読み始めたら、結局最後まで読まされるハメになってしまったこの本。(読み終わったの朝4時・・・。)
自分の"有川浩ブーム"はまだまだ続きそうです。

ちなみに、自衛官二人のその後の話は「クジラの彼」の方で読めます。
非常識な話(『海の底』)の後に日常の話(『クジラの彼』)を読むと、結構ほのぼのとした気分にひたれる事受け合いです。
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by hiro-iti | 2008-11-30 20:16 |

『小説以外』 恩田陸

  • 小説以外
  • 恩田 陸 / 新潮社

読書遍歴や、食べ物、音楽にまつわる話、他の作家への書籍にあてた解説などをまとめたエッセイ集。

好きな作家の読書遍歴や、好きだったテレビ、よく聞く音楽、好きな食べ物、どんな子供時代を過ごし、今はどんな生活をしているのかなどを知る事ができるのは嬉しい。
過去の作品がどんな影響を受けて書かれたのか、どんな思いがこもっていたのかをちょっぴり奥深い所を知る事ができるというか、知ったつもりになれるから。

ただ、自分は、日常の小さい事をほじくりかえすようなタイプのエッセイが好き。
つまりは「こんな面白い事がありました」と書かれたものに対して、「そんなの変だよ」とか「そういうのよくあるよね」とか「へーそんな見方もあるんだ」などと共感したり、憤ったりしたいのだ。

今回の本はそんな自分自身との共感ポイントがあまりなかったので、正直印象が薄い(つまらなかったわけではないです。)
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by hiro-iti | 2008-11-29 12:47 |

『クジラの彼』 有川浩

  • クジラの彼
  • 有川 浩 / 角川書店

聡子が合コンで知り合った彼は海上自衛隊の潜水艦(クジラ)乗りだった。
航海中は一切の連絡が取れない彼との交際は、予想以上の困難と忍耐が必要になり・・・。
表題作他、全六編の短編集。


今一番お気に入りの作家、有川浩。
最初の出会いは有名な「図書館戦争シリーズ」(アニメは未見)。
そもそも「図書館」と「戦争」というよくわからない組み合わせに、ずーっと気にはなっていた。
本屋に行く度に「図書館戦争」の本を手にしつつも買うべきか買わないべきか迷っていた頃が懐かしい。(ほら、ハードカバーの本って大きいし、高いし、もし買って途方もなくつまらなかったらダメージが大きいじゃないですか)
結局、何かのきっかけで「戦争」を購入し読んだ所、あまりの面白さに寝食を忘れて読み耽った上に、次の日、開店と同時に本屋へ続きを買いに走るハメになった。
面白い本はいろいろとあるけれども、面白い上に「なんでもうちょっと早く手にとって読まなかったんだろう」と後悔すらしてしまう本はなかなか巡り会えないので、この時は純粋に嬉しかった。

有川浩という方は自衛隊に知り合いがいるのか、それとも本人がそうだったのか、それとも単にマニアなだけなのか、どの作品も自衛隊がらみの話が多い。
「図書館戦争」は自衛隊という組織を少し捻った形で作品にしたものだったし、「塩の街」(陸上自衛隊)、「空の中」(航空自衛隊)、「海の底」(海上自衛隊)という「自衛隊三部作」なるものも書いている。(塩と海は未読です)
今回の「クジラの彼」も、どの短編も自衛隊がらみの話であった。そしてかなりのベタ甘恋愛もの。

そもそも、自衛隊という組織は自分はあんまり詳しくないため、男ばっかりで毎日訓練に明け暮れている様をみると、どちらかというと下世話な方向への想像しか働かないのだが、作者が女性という事もあるのか、作品に登場する男達は「弱き者は無条件で守るぜ」的なタイプが多い(当然のように見た目も良い)。
しかも仲間内でシモネタ話などで決して盛り上がらずに「くだらねぇ話してんじゃねーよ」と言って話しに加わらないような奴だ。(現実世界だったら、多分そういう人が一番ムッツリです)
平たく言えば、筋肉系王子様タイプとも言うのだろうか。

まぁ、少女マンガ的な理想の男性像色が強いものの、それがとても良い。
普段は生真面目で不器用で、でも、いざという時は頼りになって、照れながらもヤル事はヤルみたいな。
正直に言うと、自分の好きな(理想の)タイプなんですな。
現実に作品に出てくるような男がいたら是非、お付き合いしたいものです。

あぁ、こんな事を書いていると、単に自分の好みの男が出てくるからこの作家が好きなんだろうと思われそう。
もちろんそれだけじゃありません、単純に面白いからです。
そして、どの話も爽やかな読後感に気持ちよく浸れる事請け合いです。
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by hiro-iti | 2008-11-28 21:42 |

思い出は突然に

前回の更新から半年以上も経ってしまいました。
最後の記事が「パチンコにはまった」とかいうものだったので、「パチンコ依存症にでもなって、借金まみれで首が回らなくなっているのでは」とお思いの方もいらっしゃるかも(多分いない)しれませんが、そんな事はありません。

ただ、身を潜めていた(?)期間に変化はありました。
転職と引越しが、その中でも大きいものでしょうか。
転職に関しては、もう36歳なので「かなり難しいんじゃないか」と心配はしていたものの、幸運にも、それほど苦労せずに次の職場が決まりました。

転職するにあたって引越しもしまして、現在は東京都民です。
しかも男と二人暮らし・・・・・・・・・、まぁ父親と二人で実家暮しなんですけど。

実は母が今年初めに急逝しまして、実家に父親一人になっちゃったんですね。
ウチの父親は仕事一筋の人だったので(団塊の世代特有?)、家事全般は母親にまかせっきりで、ご飯もろくに炊けない有様。
そんな父を一人にしとくのは、あまりにも危険すぎる、ということで自分が一緒に住む事になりました。
まぁ、ちょうど転職を考えていた時期だったし、実家なら家賃要らないし・・・なんて考えもあったりしましたが。

ただ、自分と父親は昔から折り合いが悪い。
自分の話(自慢話が多い)しかしないような人なので、話を聞かされるたびにこちらはイライラさせられて衝突する事も数知れず。
もともとは、父親と一緒に住む事が耐え難くて、わざわざ実家から遠い場所に就職し、「一生、家には戻らない」と考えて家を出たのに、この歳になって実家に戻り、しかも、父親と二人暮らしをする事になるとは人生わからないものです。

ただ、自分は「話を受け流す」法を取得できてきたし、父親も不肖の息子であっても家に誰かがいることが安心できるようで、なんとか衝突せずに生活できるようにはなりました。
歳とって人間が丸くなるってこういうことなのか。
それでも、ニュース番組で「同居の息子(独身)が実父を殺害」的なニュース(最近この手が多いような気がする)が流れると、部屋に何ともいえない空気が漂うのはいたしかたないのでしょうか。
事件沙汰にはならないように気をつけたいものです(当たり前だ)。

今の生活に慣れてきた頃に、ふと、このブログの事を思い出しまして(正直忘れてました・・・汗)、こんな状態なのもなんなので「いっそ削除しちゃおうかな」とも思ったんですが、「自分の日記」的な意味合いが強いこのブログ。
削除しちゃうのもなんだかもったいなくって「細々ながらも続けて行こうかな」と思い直しました。
「日記ならブログじゃなくって日記帳に書けよ」ってな感じでもあるのですが、まぁ、ソレはソレ、アレはアレ、コレはコレ。

過去に何度も「復活しました」と言っておきながら、数回更新して失踪を繰り返した前科があるので、今回もどうなるのかは正直、自信はないですが、今後もこのブログを続けて行きたいと思います・・・行けたらいいなぁ(すでに及び腰)。
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by hiro-iti | 2008-11-28 01:07 | 日常