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ほとんど読書感想、たまに日記、まれに映画感想。


by hiro-iti
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フォーガットン

航空事故で息子のサムを亡くしたテリーは14ヶ月たってもまだ悲しみから立ち直れずにいた。
亡き息子の写真やホームビデオを見て感傷に浸る日々。
だが、ある日息子が写真の中から消えているのに気づく。
夫が勝手に息子の写真を捨てたのでは、と責めたてるが夫は知らないという。
息子のアルバム、ビデオが次々と消されていきヒステリーを起こすテリーに夫は「はじめから息子は存在しなかった。全部君の妄想だ」と告げる。
どうしても息子との生活が妄想だったとは信じられないテリーだが、航空事故の記録までも消されており疑心暗鬼に。
同じ事故で娘を亡くした男性を思い出したテリーは彼の元を訪ねるが、彼も娘などいないと言い張る。
だが、彼の家で子供の書いた壁の落書きを発見し、彼が娘の存在を忘れていた事に気づく。
そして、子供に関しての記憶を消し去ろうとしている何者かが姿を現し始める。

「自分の記憶が本当に正しいのか?」
そう問われると、自分は少し自身がない。
過去の記憶なんて美化しがちなものだし、同じ事を体験したはずの友人に「あの時は○○だったよね」なんて話しても、微妙に違っている事が良くある。
それでも、家族は何人だとか、自分の生まれたところは何処だとか、自分は何歳だとか、どこで働いているとか、どこの学校に行っていたとか、どこに住んでいたとか基本的な物は正しい記憶として残っているはず。
その基本的な記憶が実は違っていたら、かなりの恐怖である。
その基本的な自分の記憶が「すべて妄想だよ」と言われたら、おそらく自分は精神崩壊しちゃうだろうな。

そんな映画「フォーガットン」。
映画館で予告編を観てから気になっていたものの結局見逃してしまい、今回DVDでやっと観る事ができました。
「シックス・センス」以来、最も衝撃的なスリラー
とパッケージには書かれておりますが、「○○以来」とか「○○を超えた!!」とか書かれている映画に面白かった物はなかったよぁ、と一抹の不安を抱きつつ鑑賞したわけです。




ふ、ふざけんな~!!

あぁ、見なければよかった。
ネタバレになるので詳しく書きませんが、あの謎解きには唖然、呆然。
見る前に「まさか、すべて○○○の性だったとか言うんじゃないよね」と言っていたら、すべて○○○の性だったという・・・・。
もうちょっと意外性のある結末は用意できなかったものか。

DVDには「もう1つのエンディングバージョン」というものが用意されていましたが、そちらを観てもさらにがっかりするばかり。

この手元にあるDVD。
もう二度と観る事はないだろうな。

フォーガットン
/ ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
by hiro-iti | 2005-11-21 02:28 | 映画